前回の買い出し編では買ってきた工具と材料を紹介して、総工費を計算しました。まだ読んでいない方はこちらのリンクからどうぞ。

今回から製作編1ということで、実際に防音室を作っていきます。材料の搬入が終わったところからスタートです。
タイルカーペットめっちゃいい
買ってきたタイルカーペットを床に敷きました。一枚の大きさは50㎝四方なので、4×4で敷いて2メートル四方の作業・設置場所ができました。カーペットが床を保護してくれるので、この上を滑らせるように材を動かせて楽です。騒音対策にもなるし、本当に買ってよかった。

実際のオフィスでは裏面に接着剤を塗り、床やフリーアクセスに貼り付けて使うみたい。機械や掃除機で掃除するなら、確かに必要かも。

私はミニマリストで掃除機を持っていないため、自在ほうきで掃除します。一応きれいにはなりますが、コロコロでやった方が楽かな?

壁パネルの枠を作る
この部分の詳しい作り方は設計編2で説明しています。
まずは壁パネルの枠を作るため、縦の枠材の先端を38㎜×2で76㎜カットします。縦の枠材はパネル一枚につき5本あるので、4面分だと大体20本切る必要があります。まとめて切ってもいいですが、私は慎重派です。ドアが入る部分は縦枠が必要なかったり、補強材として通常とは違う位置に入れたりするので注意。
ホームセンターで切ってもらうこともできますが、めんどくさがって何事も経験だということで、のこぎりで切ります。とはいえ少し不安だったのでマイターボックスというのを500円ほどで買ってきました。これなら真っ直ぐ切れる!

がっ……駄目っ……! ていうか材をセットした時点でご覧の有り様だよ…。ガイドの高さ分、左側だけ材を持ち上げるので、必然的に材が斜めになってしまいます。このままガイド通りに切ると、「きれいに斜め」に切れてしまいますw
色々試しましたがうまく行きませんでした。使い方が悪いだけかもしれませんが…。こいつについては後で記事にするかも。もう捨てちゃいましたが。
マイターボックスは諦めてフリーハンドで切ったところ、案の定曲がりました。金属製の木工やすりで削ってまっすぐにしました。

次に横材を貫通するように90㎜の釘を打って、横材と縦材を固定していきます。写真ではパネルを立てて上から釘打ちしようとしてますが、実際はパネルを寝かせた状態でやります。高所で釘打ちは危険です。

このときコーナークランプが大活躍しました。直角が出せるし、両手がフリーになるし、釘を打ち始めても材がズレません。めっちゃ便利!一人で作業するなら絶対あった方がいいです。

写真では釘を三本打ってますが、2本の方がいいと思います。狭いところに釘を何本も打つと、材が木目に沿って裂けてしまうかもしれません(一敗)。あと、横からも釘が入ってきた場合、中で釘同士がぶつかったり、材がグズグズになってかえって強度が落ちかねません。ツーバイフォー住宅の施工書でも、ここは90㎜二本になってます。
釘でなくコーススレッドを使う場合でも、同じ長さと本数でいいのではないでしょうか?釘の方が固定力は強いようですが、そもそもそこまで強度は必要ないですし、面材を張るだけでもかなり強度が出ます。
この固定作業をパネル一枚につき10か所やると、壁パネルの枠が完成します。
私が買ったのとは違うメーカーですが、参考までに…。
作った枠に合板を張る
枠ができた後、片側に合板を張ったらこうなります。写真はこまめに撮ろうね!

合板のつなぎ目は一本のツーバイフォー材に半分ずつ乗っています。(下の写真の左端)ここの釘打ちは38÷2=19mmの打ちしろしかないので、はみ出ないように、かつ、まっすぐ打ちましょう。失敗すると裏側からはみ出た釘が見えてしまいます。まぁ、断熱材を入れれば隠れますが。
釘はツーバイフォーの施工書に倣って50㎜のものを使い、合板の外周は10㎝おきに、合板の真ん中の縦の部分は20㎝おきに打ちました。今回50㎜の釘が途中で売り切れたので、代わりに45㎜の釘も使っています。釘は長さが決まると自動的に太さも決まるようなので、釘の太さは知りませんし、知る必要もないです。N釘とかCN釘とかも、まぁDIY程度じゃ似たようなもんじゃろ…
ガンガン釘を打つのは楽しいです。大工さんなんかはエアネイラでプシュッ!プシュッ!ってあっという間にやっちゃうんでしょうね。空気圧で釘を打ちだす、ゾンビ映画でよく武器として使われてるあれです。
今更だけど釘だと分解するときは抜くのが大変でしょうね…。


横材が1830㎜で合板二枚の横幅は1820㎜しかない。
計算上は片側で合板が5㎜寸足らずになるが、実際は全然目立たない
合板を二枚張って反対側から見たものがこちら。このパネルは居室の壁のすぐ近くに配置されるので、配置した後では合板が張れないため先に張りました。枠だけだと強度的に頼りない感じがしますが、合板を張るとめちゃくちゃがっしりします。もぅマヂ壁。


ちなみにタイルカーペットは2メートル四方で敷いてあります。
壁パネル結合用の補強材を入れる
壁パネルの結合のため、先ほど作ったパネルに補強材を入れます。詳しくは設計編5をご覧下さい。この作業では、今までのクランプは幅が足りずに挟めません。パネルを床の上に置いて作業すればクランプはなくても大丈夫ですが、もし欲しい方は100㎜とかのクランプを用意しましょう。
75㎜のコーナークランプ。38㎜を二本は挟めない。 100㎜のクランプなら余裕
買ってきたままのツーバイフォー材をパネルの右端に固定した写真です。左端も同様に補強材を入れます。補強材を入れるのは向かい合う2面だけなので、全部のパネルに入れないよう注意。
固定の際は75㎜の釘を上下端は横並びに2本、それ以外は1本を20㎝おきに左右で千鳥に打ちました。「えっ、千鳥?」と思った方のために、無駄に頑張って文字で説明すると「:. ‘ . ‘ . ‘:」←こういう感じです。上下端といっても、端から90㎜はさっき枠を固定するのに使った別の釘が入ってるので、運が悪いと中でぶつかるかも。私は慎重派なのでその部分を避けて釘を打ちました。別に決まりがあるわけではないので、本数は好きに増やしたり減らしたりしてください。

パネル同士を結合する
いよいよパネル同士の結合です。といっても、さっきつけた補強材と、元からあった縦枠と隣に来る予定のパネルの建枠の側面に釘を打つだけです。つまり、下の画像の手前に見えている面に隣のパネルの側面を固定します。
奥に見える木材は居室の壁とパネルの間を埋めるように入れています。釘打ちのときの衝撃で打ち付けられた方の壁パネルが奥に逃げたり、バタンと倒れたりしないように入れました。壁際じゃないパネルのときも、パネルが倒れないように注意しましょう。これ大事です。

ここでは90㎜の釘を使い、先ほどと同様に上下端で横並びに2本、それ以外は1本ずつ左右で千鳥に打ちました。例によって先に打ってある釘とバッティングしないように注意。何故ここの写真がないのか、コレガワカラナイ。
ところで、釘による固定の場合、下の写真のように、釘の頭が最後まで埋まっていても、材と材の間は隙間だらけということがあります。置いてあるだけのパネルに釘を打って、奥のパネルが逃げてしまうとこうなります。だから先に端材で隙間を埋める必要があったんですね。

こうなったらどうするかというと、釘の頭は埋まっていてもう叩けない(左の写真)ので、反対側の材料の方を釘に向かって叩いて押し付けます。直接叩くと材に傷がついてしまいますので、端材で当て木してから壁ドンしましょう(真ん中の写真)。すると釘の頭が飛び出してきます(右の写真)。今度はパネルが逃げないよう、先に押さえてから釘の頭をもういっかい叩けるドン叩きましょう。
1か所結合するとこうなります。4か所やれば4面を壁に囲まれた空間が完成します。

長くなったのでいったん区切ります。やっぱり写真が多めだと分かりやすいですね。この記事を最初に見てもらう方がいいのかも。
次回は屋根を作っていきます。